
【ストーリー】
人里離れた山奥にたたずむ、小さな温泉旅館「雲ノ間館(くものまかん)」。
千年以上の歴史を持つと言われるその温泉には、不思議な効能があると噂され、時代を超えて数々の人を魅了し続けた。
時は20××年12月。この雲ノ間館で、将棋界の最高棋戦の一つ・賢王戦(けんおうせん)七番勝負の第一局が行われることになり、対局を控えた関係者たちは旅館に前泊することになった。
しかし、対局当日の朝、露天風呂の崖下で宿泊客の一人が死体で発見される。
さらには、昨夜の地震による落石で、旅館までの道が塞がってしまい、警察はしばらく来られそうに無いという。
しばらくはこの旅館に閉じ込められるかもしれない…となれば、この中にいるかもしれない犯人を自分たちで見つけて拘束しないと安心して過ごすことができない。誰が言い出したのか、話は自然とそのような方向に行きついた。
湯煙が立ち込める温泉旅館で、様々な思惑が交差する犯人探しが始まろうとしていた。
【作品紹介】
・「将棋」がテーマのマーダーミステリーです。将棋の知識無しでも楽しめます。
・舞台はタイトル戦当日の温泉旅館。マダミス史上初の「入浴フェイズ」をお楽しみください。
【キャラクター】
熱海 海人 (あたみ かいと)
男性。15歳。
史上最年少の12歳でプロ入りし、15歳でタイトル戦初挑戦を果たした若き天才棋士。
顔立ちも整っており世間の人気は高いが、内向的な性格のため、人前に出るのは苦手に思っている。


嬉野 姫子 (うれしの ひめこ)
女性。20歳。
将棋協会に勤めるベテラン職員で、今期の賢王戦の運営を担当する。
人当た りがよく温厚な性格で、責任感が強い。

奥道後 潤三郎 (おくどうご じゅんざぶろう)
男性。35歳。
賢王のタイトル保持者。研究を重視した堅実な棋風が特徴。
かつては将棋界を席巻したベテラン棋士だが、ここ1年あまり戦績が振るわないようだ。
いつも無愛想な顔をしている。
三朝 蝶 (みささ ちょう)
女性。20歳。
新進気鋭の女流棋士。型にはまらない棋風で、奇襲戦法を得意とする。
明るい性格と可愛い見た目から人気が高く、特に男性のファンが多い。
一方で、感情のままに行動するため、周りを振り回すこともしばしば。
草津 ファニーホット (くさつ ー)
女性。28歳。
新興のネットテレビ局「アメーバTV」の記者。賢王戦のネット配信のために、雲ノ間館を訪れた。
日本人の父とアメリカ人の母を持つ金髪の美女。東京の下町で生まれ育った。


有馬 ふく蔵 (ありま ふくぞう)
男性。100歳以上(自称)。
温泉旅館・雲ノ間館の主人。長いヒゲを蓄えた好々爺(こうこうや)。
年齢の割に身体は健康だが、最近少し物忘れが激しくなってきている。

